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ソレイユ出版
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● わたしの宮沢賢治シリーズ

わたしの宮沢賢治

地球生命の未来圏


著者: 理学博士・宇宙飛行士・日本科学未来館館長 毛利 衛

ハレー彗星とともやって来たと語る母に育てられ、
小学4年で空を仰いで見た初の人工衛星スプートニク、
高校1年で兄に誘われ網走で見た
20世紀最後の皆既日食、そして賢治の童話が、
ひとりの少年を宇宙に夢見る科学者に。
本書は、日本人初の宇宙飛行士候補に選抜され
2度の宇宙飛行を体験した著者と一緒に宇宙を感じ、
賢治の童話のシーンが本当の宇宙と同じ!
という驚きと感動に出会える一冊!

定価:本体1400円+税

2021年1月30日 初版発行
小B6判・上製 本文240ページ
ISBN978-4-9910641-6-6 C0095

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毛利衛さんは二度の宇宙飛行を含め人生の転機のたびに宮沢賢治から声の囁きを感じたそうです。最初は研究者になろうとしたとき「グスコーブドリ」から科学者の良心を学びました。二度目は漆黒の宇宙空間で輝く青の地球を見たときの「賢治の色の表現」、そして地球への帰還時、船体が紫の炎に覆われ「よだかの星」で最後よだかが炎に包まれるシーンを経験しました。そして3度目は日本科学未来館の館長として世界へ向けて新しい科学館の在り方を模索しているとき、賢治の詩集「生徒諸君に送る」から「未来圏から吹く風」を見いだしました。さらに、コロナ禍の現在、毛利さんは賢治の作品たちから啓発され作り上げた「ユニバソロジ」の世界観と「未来智」への意識づけはポストコロナ社会における私たちの在り方を示唆すると言います。「あらゆる生きもの」との「つながり」を意識する生き方です。この本をお読みになられたら、将来の科学技術への不安を超えた人間への希望を見つけられるはずです。

主な内容
著者プロフィール

1948年、北海道生まれ。理学博士。北海道大学助教授を経て、85年に日本人初の宇宙飛行士候補に選抜される。92年と2000年、スペースシャトル・エンデバー号で、宇宙実験や地球観測を行う。宇宙授業は国民的イベントとなる。2000年、日本科学未来館の初代館長に就任。03年、「しんかい6500」に搭乗し、深海での化学実験を遂行。同年、南極で皆既日食のテレビ生中継を行う。05年、日本学術会議会員。07年、南極昭和基地にて開設50周年事業に参加。専門は核融合材料科学、真空表面科学、宇宙実験。著書に『宇宙からの贈りもの』『宇宙から学ぶユニバソロジのすすめ』(岩波書店)、『モマの火星探検記』(講談社)、『日本人のための科学論』(PHP研究所)など多数。内閣総理大臣顕彰、フランス・レジオンドヌール勲章、藤村賞歴程賞など受賞多数。

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